地域の皆様へ

持続可能な地域再生戦略と大学連携

戦略的なキャンパス再生計持続可能な地域再生戦略と大学連携画の必要性

急激な人口減少や超高齢化という社会変化を背景に、地方を中心に地域環境の劣化や経済活動を初めとする地域の活力が低下する状況が進行しています。こうした我が国が直面する課題に対して、地域の特性に即した地域課題の解決とともに、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な地域社会の創生が求められています。地域創生とは、それぞれの地域が自らの価値を発見し、その価値を活かした、自律的で持続的な社会をかたちづくることだ
と私たちは考えます。


大学には「知恵(様々な分野の研究者)と次世代人材とキャンパス」という資産を保有しています。私たちのネットワークを生かして、これらの大学資
産と地域や地域資産をより強く繋ぐことにより、双方がより持続可能となる成長の仕組みを提案してゆく活動を想定しています。


また、より地域との関わりの深い小・中・高の教育施設には、他の公共施設との複合化など、新たな役割が求められています。さらに私たちは、公共施設の再編・複合化・適性配置についても、これまでの研究知見を活かして地域に貢献していくことを目指します

キャンパスのようにまちをつくり、まちのようにキャンパスをつかう

コロナ禍は、大都市部への一極集中による様々な弊害を顕在化しましたが、これを地方都市の再生・活性化を促すきっかけと捉えるべきだと思います。今まさに、一極集中型の社会経済活動を転換し、地方分権型で小さな単位がネットワークを組んだ自立分散型社会に変えていくことが求められています。


小さな経済圏がネットワークを組みながら全体を形づくり、数10年から100年を超えたサイクルで起きる激甚災害やパンデミックなどの緊急事態には、その自立可能な小さな経済圏が、全国に多数展開していることが重要になります。地産地消やマイクロツーリズムの推進は、まさにこれに通じる動きです。

その中心的な役割を果たすことが、これからの大学には求められています。「キャンパスのようにまちをつくり、まちのようにキャンパスをつかう」という考え方は、ローカルで自立しながら、グローバルにもきらりと光る地域を実現する、一つの方法ではないでしょうか。私たちは、公民学が連携して自立型地域社会を形成し、地域再生の革新を生み出すことを目指します。